
健康診断で腎機能異常を指摘された方へ
クレアチニン高値は、eGFR・尿検査・過去の推移と合わせて確認します
クレアチニンは筋肉で作られ、腎臓から尿へ排泄される老廃物です。高値は腎臓のろ過機能が低下している手がかりになりますが、脱水、筋肉量、激しい運動などでも変動します。1回の数値だけで慢性腎臓病と決めず、健診結果を持って内科へご相談ください。
クレアチニンとeGFRは何を示す?
筋肉で作られ、腎臓でろ過されて尿へ出ます。腎臓のろ過機能が低下すると血液中にたまり、高くなる傾向があります。
血清クレアチニン、年齢、性別から推算する腎機能の指標です。数値が低いほど、ろ過機能が低下している可能性があります。
クレアチニンは筋肉量の影響を受けるため、筋肉の多い方では高め、筋肉の少ない高齢者などでは腎機能が低下していても低めに出る場合があります。必要に応じて、筋肉量の影響を受けにくいシスタチンCなどを使って確認します。
CKDは1回の検査だけでは診断しません。eGFR 60 mL/分/1.73m²未満、または蛋白尿など腎障害を示す所見が3か月を超えて続く場合に慢性腎臓病(CKD)と診断します。eGFRが60以上でも、蛋白尿などが続けばCKDに該当することがあります。
クレアチニンが高くなる主な原因
慢性的な腎機能低下
高血圧、糖尿病、腎炎、加齢に伴う変化など、さまざまな背景があります。初期は自覚症状が乏しいことがあります。
脱水や体調不良
発熱、下痢、嘔吐、食事や水分が取れない状態などで腎臓への血流が減り、一時的に上がることがあります。
薬・サプリメントの影響
一部の鎮痛薬などが腎機能へ影響することがあります。クレアチンを含むサプリメントなどで値が変わる場合もあります。
筋肉量・強い運動・食事
筋肉量が多い方、激しい運動の後、肉類を多く食べた後などに高めになることがあります。採血前の状況も伝えてください。
尿の通り道の問題
尿路結石や前立腺の病気などで尿の流れが妨げられ、腎機能が急に悪化する場合があります。
受診の目安
健診結果が「要受診」「要精査」の場合、eGFRが60未満の場合、尿蛋白・血尿を伴う場合、前年より急に悪化している場合は、症状がなくても受診をご検討ください。年齢や持病、変化の速さによって評価が異なるため、数値だけで自己判断しないことが大切です。
受診時に確認すること・検査
- 健診結果と過去の推移を確認クレアチニン、eGFR、尿蛋白、尿潜血、血圧、血糖などを以前の結果と比べます。
- 体調・薬・生活状況を整理発熱や下痢、飲水状況、運動、服薬、市販薬、漢方、サプリメント、持病を確認します。
- 血液・尿検査を再確認腎機能、電解質、尿蛋白や尿沈渣などを、必要性に応じて調べます。
- 必要に応じて画像検査・専門医連携腹部超音波検査などで腎臓や尿路を確認し、結果に応じて腎臓内科・泌尿器科と連携します。
受診までに気をつけること
薬を自己判断で中止しない
中止が危険な薬もあります。処方薬、市販の鎮痛薬、漢方、サプリメントを含む一覧を持参してください。
無理な「水の飲み過ぎ」をしない
脱水は避けますが、心臓や腎臓の状態によって適切な水分量は異なります。短時間に大量の水を飲んで数値を変えようとしないでください。
過去の結果を準備する
変化の速さが重要です。今回の結果だけでなく、以前の健診や他院の検査結果もお持ちください。
よくある質問
少し高いだけでも受診が必要ですか?
軽度でも、eGFR低下や尿蛋白を伴う場合、前年から悪化している場合は確認が必要です。筋肉量などでも基準値は変わるため、結果全体を見て判断します。
クレアチニンが高いと透析になりますか?
1回の軽度高値だけで透析になるわけではありません。原因、eGFR、尿蛋白、低下の速さなどを確認し、必要な治療や経過観察を行います。
水を多く飲めば下がりますか?
脱水による上昇なら改善することがありますが、原因によっては変わりません。持病によって水分制限が必要な方もいるため、無理な大量飲水は避けてください。
運動はやめた方がよいですか?
強い運動直後はクレアチニンが変動することがあります。普段の運動内容と採血前の状況を医師へ伝え、再検査前の運動について確認してください。
クレアチニン高値は、eGFR、尿検査、過去の推移を合わせて確認することが大切です。デジスマ診療の「初診・一般外来」からご予約ください。




