
胃の不調・黒い便・健診異常が気になる方へ
胃がんは症状だけでは判断できません。気になる変化は胃カメラと組織検査で確認します
胃がんは胃の粘膜から発生するがんです。早期では自覚症状がないことも多く、進行しても症状が目立たない場合があります。胃の痛みや胸やけがあっても、胃炎や胃潰瘍、逆流性食道炎などとの区別は症状だけではできません。
胃がんでみられる症状と変化
次のような症状がみられることがありますが、胃がんに特有ではありません。症状がなくても胃がんを否定できず、症状の強さと進行度が一致しない場合もあります。
胃薬で一時的に楽になっても原因が確認できたとは限りません。症状が繰り返す、数週間続く、以前と違う場合は受診を検討してください。
吐血・黒い便・食事が通らない場合は早めの受診を
- 血を吐く、コーヒーかすのようなものを吐く
- 真っ黒で粘り気のある便が出て、ふらつきや冷や汗がある
- 繰り返し吐いて水分が取れない、食事が通らない
- 強い腹痛、急な顔色不良、息苦しさや動悸がある
消化管出血や通過障害は胃がん以外でも起こります。症状が強い場合は救急受診を検討してください。
ピロリ菌感染や胃の病気の既往を確認します
胃がんの発生にはヘリコバクター・ピロリ感染が深く関係します。ただし、感染があれば必ず胃がんになるわけではなく、除菌後も胃がんが発生することがあります。
- ピロリ菌の感染歴、除菌歴、除菌判定の結果
- 慢性萎縮性胃炎、胃潰瘍、胃ポリープなどの既往
- 過去の胃カメラ結果と最終検査時期
- 胃の手術歴、血縁者の胃がん歴
- 喫煙、塩分の多い食事などの生活習慣
陽性・陰性、除菌前・除菌後のいずれでも、症状や胃粘膜の状態に応じて胃カメラを検討します。
胃カメラと組織検査で診断します
- 問診・診察:症状、薬、検診結果、ピロリ菌歴、過去の胃カメラ、家族歴を確認します。
- 血液検査:貧血や全身状態などを確認します。腫瘍マーカーだけでは胃がんを確定できません。
- 胃内視鏡検査:食道、胃、十二指腸を観察し、病変の場所、範囲、形を確認します。
- 病理検査:疑わしい部分から組織を採取し、がんかどうかや組織型を調べます。
- 広がりの検査:診断後はCTなどでリンパ節や他臓器への広がりを確認し、病期を判断します。
胃部X線検査で要精密検査となった場合、一般的には胃内視鏡検査へ進みます。症状がある方は次回の検診まで待たず、診療として受診してください。
治療は病変の深さと広がりで決まります
「早期なら必ず内視鏡だけ」「進行していたら治療できない」と一律には言えません。病理結果と病期を確認し、治療の目的と選択肢を担当医と相談します。
よくある質問
胃が痛ければ胃がんですか?
症状がなければ胃がんではありませんか?
ピロリ菌を除菌すれば胃がんになりませんか?
胃カメラでその場で胃がんと分かりますか?
胃がんが見つかったらすぐ手術ですか?
気になる症状は消化器内科で確認を
胃の痛みや不快感、黒い便、食欲低下、原因不明の貧血、検診の要精密検査がある方は、結果票やお薬手帳、過去の胃カメラ記録があれば持参してください。
参考情報
記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。




