
血便・便通変化・便潜血陽性が気になる方へ
大腸がんは症状だけでは判断できません。気になる変化は大腸の検査で確認します
大腸がんは結腸または直腸にできるがんです。早い段階では症状がないこともあり、便潜血検査や別の目的で受けた大腸内視鏡検査をきっかけに見つかる場合があります。血便や便通変化があっても、痔や良性疾患との区別は症状だけではできません。
大腸がんでみられる症状と変化
症状は病変の場所や大きさで異なり、次のような変化がみられることがあります。ただし、これらがあれば大腸がんと決まるわけではなく、症状がなくても大腸がんが否定できるわけではありません。
一時的な変化で改善することもありますが、繰り返す血便、数週間続く便通変化、原因不明の貧血は受診して確認することが大切です。
大量出血や腸閉塞が疑われる症状は早めの受診を
- 便器が赤くなるほどの出血、血の塊、ふらつきや冷や汗がある
- 強い腹痛や腹部の張りが続き、便もガスも出ない
- 繰り返し吐いて水分が取れない
- 急に顔色が悪くなり、息苦しさや動悸が強い
急激な出血や腸閉塞は、大腸がん以外でも起こります。状態が強い場合は救急受診を検討してください。
大腸内視鏡と組織検査で診断します
- 問診・診察:症状、便潜血結果、薬、既往歴、家族歴を確認します。
- 血液検査:貧血や全身状態などを確認します。腫瘍マーカーだけで大腸がんの有無は確定できません。
- 大腸内視鏡検査:大腸の中を観察し、必要に応じて組織を採取します。
- 病理検査:採取した組織を顕微鏡で調べ、がんかどうかを確定します。
- 広がりの検査:診断後はCTなどでリンパ節や他臓器への広がりを確認し、病期を判断します。
1日分でも陽性なら、症状がなくても案内された精密検査を受けてください。痔があっても出血源の自己判断はできません。
治療は病変の深さと広がりで決まります
治療は、がんの深さ、リンパ節や他臓器への広がり、病変の位置、体の状態などを踏まえて選びます。
「早期なら必ず内視鏡だけ」「進行していたら治療できない」と一律には言えません。検査結果をそろえ、担当医と治療の目的や選択肢を確認します。
検診と症状がある方の診療は役割が違います
大腸がん検診は、症状のない方を対象に便潜血検査で精密検査が必要な人を見つける仕組みです。血便、腹痛、便通変化などがある方は、次回の検診を待たず診療として受診してください。
- 便潜血陽性:判定票を持参し、精密検査について相談する
- 目に見える血便:量や色、持続期間を伝える
- 貧血や便通変化:健診結果や過去の検査記録を持参する
- 血縁者に大腸がんが多い:発症年齢を含めて医師へ伝える
よくある質問
血便があれば大腸がんですか?
便潜血が陰性なら大腸がんではありませんか?
腫瘍マーカーで早期発見できますか?
家族に大腸がんがいると必ず発症しますか?
大腸がんが見つかったらすぐ手術ですか?
気になる症状は消化器内科で確認を
血便、便通変化、原因不明の貧血、便潜血陽性がある方は、結果票やお薬手帳、過去の内視鏡記録があれば持参してください。症状と検査歴を確認し、必要な検査を相談します。
参考情報
記事は一般的な情報であり、個別の診断や治療方針を示すものではありません。




