
右上腹部やみぞおちの痛みがある方へ
胆石は、症状の有無と石の場所で、急ぐ度合いや治療が変わります
胆石は、胆汁の通り道でできる結石の総称です。胆のうにあるだけで症状がないこともありますが、出口や胆管に詰まると、強い腹痛、胆のう炎、胆管炎、膵炎などを起こすことがあります。特に、腹痛に発熱や黄疸が加わる場合は早めの診療が必要です。
胆石ができる場所で呼び方が変わります
肝臓で作られた胆汁は胆管を通って十二指腸へ流れ、胆のうは胆汁を一時的にためます。結石の場所によって、症状と必要な治療が異なります。
胆石による痛みの特徴
典型的には、食後にみぞおちから右の肋骨の下が強く痛み、右肩や背中にひびくことがあります。吐き気や嘔吐を伴う場合もあります。ただし、痛みの場所だけで胆石とは決められません。胃・十二指腸、心臓、肺、膵臓などの病気でも似た痛みが起こります。
一時的に胆石が出口へ詰まり、外れると痛みが治まる「胆石発作」のことがあります。治まったから安全とは限らないため、繰り返す場合は受診してください。
無症状で見つかることもあります
健診や別の検査で偶然見つかった胆のう結石は、症状、胆のうの状態、石の大きさなどを確認して方針を決めます。胆石があるという理由だけで、全員がすぐ手術になるわけではありません。
腹痛に発熱・黄疸が加わるときは早めに受診
- 強い上腹部痛が続く、悪化する
- 腹痛と発熱・悪寒がある
- 皮膚や白目が黄色い、尿が濃い
- 繰り返し吐いて水分が取れない
- 意識がぼんやりする、冷や汗、ふらつきがある
発熱、腹痛、黄疸は急性胆管炎でみられる重要な組み合わせです。重症化すると全身へ影響することがあるため、夜間や休日でも救急相談・救急受診を検討してください。
胆石を調べる検査
症状、診察所見、血液検査、腹部超音波検査を組み合わせて確認します。血液検査では炎症反応、肝胆道系酵素、ビリルビン、膵酵素などを必要に応じて調べます。
腹部超音波検査が基本です
腹部超音波検査は、胆のう結石、胆のうの腫れや壁の変化を体の外から確認でき、放射線被ばくがありません。胆管結石や合併症が疑われる場合は、CT、MRI・MRCP、超音波内視鏡などを追加することがあります。
検査の選択は症状と緊急度で変わります。腹部超音波だけで胆管全体を確認しにくい場合もあるため、結果を組み合わせて判断します。
治療は無症状・有症状・炎症の有無で決めます
胆石だけを取るのか、胆のうを取るのか、いつ治療するのかは、石の場所、炎症、年齢、持病、全身状態で異なります。当院で評価後、処置や手術が必要な場合は対応可能な医療機関へ連携します。
よくある質問
胆石があれば必ず手術ですか?
食事で胆石を溶かせますか?
痛みが治まれば受診しなくてよいですか?
胆石は腹部超音波で必ず見つかりますか?
何科を受診すればよいですか?
胆石が疑われる症状は消化器内科へ
右上腹部痛を繰り返す方、健診で胆石を指摘された方はご相談ください。症状と検査結果から、経過観察でよいか、追加検査や専門治療が必要かを整理します。
参考情報
記事は一般的な情報であり、個別の診断を行うものではありません。




