
大腸カメラでポリープを指摘された方へ
ポリープの種類・大きさ・形・病理結果で、切除と次回検査が変わります
大腸ポリープは、大腸の粘膜が盛り上がった病変の総称です。多くは無症状で、便潜血検査や大腸内視鏡検査をきっかけに見つかります。すべてががんではなく、すべてを同じ方法で切除するわけでもありません。見た目だけでなく、切除した組織の病理結果まで確認して今後の方針を決めます。
大腸ポリープには複数の種類があります
大腸ポリープは、腫瘍性と非腫瘍性に大きく分けられます。腫瘍性には腺腫や一部の鋸歯状病変、がんなどが含まれます。腺腫などは将来がんへ進む可能性があるため、大きさや形に応じて切除が検討されます。
「良性と言われたから今後は不要」「ポリープなら必ずがん」というどちらの理解も正確ではありません。病理結果と切除状況を確認することが大切です。
大腸内視鏡で大きさ・形・表面を確認します
大腸内視鏡検査では、大腸全体を観察し、ポリープの位置、大きさ、盛り上がり方、表面の模様や血管を確認します。必要に応じて拡大観察や画像強調観察を行い、その場で切除できるか、専門施設での治療が必要かを判断します。
便潜血陽性は大腸内視鏡などの精密検査へ進むきっかけです。陰性でも症状や既往歴によって検査が必要な場合があります。
一度に切除しない場合もあります
大きい病変、がんの深い入り込みが疑われる病変、出血リスクが高い方などでは、その場で切除せず、詳しい評価や治療設備のある医療機関へ紹介することがあります。
内視鏡治療は病変に合わせて選びます
治療法は大きさだけで決まりません。抗血栓薬の使用、持病、病変の位置、形、がんの疑いなども含めて選択します。薬を自己判断で中止せず、事前に必ず申告してください。
切除後は出血や強い腹痛に注意します
内視鏡治療後には、まれに出血や穿孔が起こることがあります。食事、飲酒、運動、入浴、旅行の制限は、切除方法と病変の大きさ、担当医の指示で異なります。渡された注意書きを確認してください。
- 便器が赤くなるほどの出血、血の塊が続く
- 強い腹痛、腹部の張りが悪化する
- 発熱、冷や汗、ふらつき、動悸がある
- 吐いて水分が取れない、体調が急に悪化した
少量の血が一度付着しただけでも、治療内容によって対応が変わります。迷う場合は自己判断せず、治療時の連絡先へ確認してください。
病理結果と次回検査の時期を確認します
切除したポリープは病理検査で、組織の種類、がん細胞の有無、切除断端などを調べます。結果によっては追加治療や短い間隔での再検査が必要です。
次回の内視鏡は全員同じ時期ではありません
次回検査の時期は、ポリープの数、大きさ、組織型、切除状況、検査時の腸内の見え方、家族歴などで変わります。口頭説明だけでなく、病理結果と次回検査予定を記録しておくと安心です。
- 切除したポリープの個数と大きさ
- 病理結果の名称と、がんの有無
- 完全に切除できたか、追加治療が必要か
- 次回の大腸内視鏡検査はいつか
- 血縁者に大腸ポリープ・大腸がんが多いか
よくある質問
大腸ポリープはすべて切除しますか?
ポリープを取れば大腸がんにはなりませんか?
大腸ポリープに症状はありますか?
切除後はいつから普通に生活できますか?
病理結果を聞きに行く必要がありますか?
ポリープ発見後の方針は消化器内科で確認を
大腸ポリープを指摘された方、病理結果や次回検査の時期が分からない方はご相談ください。検査記録や病理結果がある場合は持参いただくと、今後の方針を整理しやすくなります。
参考情報
- 日本消化器病学会:大腸ポリープ診療ガイドライン
- 日本消化器病学会:患者さんとご家族のための大腸ポリープガイド
- 日本消化器内視鏡学会:大腸ポリープの治療に関するQ&A
- 日本消化器内視鏡学会:大腸内視鏡検査と治療
- 国立がん研究センター:大腸がん検診について
記事は一般的な情報であり、個別の診断を行うものではありません。




