
便秘でお困りの方へ
「何日出ていないか」だけでなく、出しにくさや残便感も便秘の症状です
便秘の多くは生活習慣や腸の働きに関係しますが、薬の影響や病気が隠れていることもあります。症状が続くときは、自己判断だけで長く我慢せずご相談ください。
便秘とは
便秘は、単に排便回数が少ない状態だけではありません。便が硬い、強くいきまないと出ない、排便後も残っている感じがするなど、十分に排便できず生活に支障がある状態も含まれます。
毎日排便がなくても苦痛がなければ直ちに異常とは限らず、反対に毎日出ていても強い残便感があれば便秘の可能性があります。いつから、どのように変わったかが大切です。
早めに受診したい症状
次のような症状がある場合も、便秘薬だけで様子を見続けず、消化器内科で原因を確認しましょう。
- 急に便通の状態が変わった
- 血便、黒い便、便潜血検査で陽性を指摘された
- 意図しない体重減少、発熱、貧血がある
- 便が以前より細くなった状態が続く
- 50歳以降に初めて便秘が目立つようになった
- 大腸がんや炎症性腸疾患の既往、家族歴がある
便秘の主な原因
消化器内科で行う診察・検査
便秘の診療では、症状だけでなく、服用中の薬、食事、生活状況、これまでの病気を確認し、必要な検査を選びます。
便の回数・硬さ、血便、腹痛、体重変化、服薬などを伺います。
お腹の張りや圧痛などを確認します。必要に応じて直腸の診察を行います。
血液検査、便潜血検査、画像検査、大腸カメラなどを症状に応じて検討します。
生活習慣の調整と薬物治療を組み合わせ、経過を確認します。
お薬手帳と、1〜2週間ほどの排便回数・便の形・腹痛の記録があると、診察がスムーズです。
便秘で大腸カメラを検討する場合
便秘がある方すべてに大腸カメラが必要なわけではありません。一方、大腸カメラは大腸の中を直接観察し、腫瘍、炎症、狭窄、ポリープなどを確認できる検査です。
血便、貧血、体重減少、急な便通変化、50歳以降の新しい便秘、家族歴、便潜血陽性などがある場合は、年齢や全身状態も踏まえて検査を検討します。まず診察で必要性をご相談ください。
大腸カメラについて知りたい方へ
検査の特徴、準備、前診察、WEB予約の流れをまとめています。当院では土曜日も大腸カメラ検査を行っています。
便秘の治療と自宅でできる対策
治療は便秘の種類や原因、年齢、持病に合わせて行います。生活習慣だけで改善しない場合は、便を軟らかくする薬、腸の動きを調整する薬などを選びます。
- 水分制限がなければ、こまめに水分をとる
- 朝食を含め、できるだけ一定の時間に食事をとる
- 無理のない散歩などで体を動かす
- 便意を我慢せず、落ち着いてトイレに座る時間をつくる
- 食物繊維は体調を見ながら少しずつ増やす
強い腹痛、嘔吐、著しいお腹の張りがあるときに、食物繊維や便秘薬を自己判断で増やすのは避けてください。また、処方薬が原因と思われても、ご自身で中止せず医師や薬剤師へ相談しましょう。
よくある質問
何日出なければ受診した方がよいですか?
日数だけでは判断できません。普段より明らかに出にくい状態が続く、腹痛や張りがつらい、血便などを伴う場合は早めにご相談ください。
市販の便秘薬を続けても大丈夫ですか?
薬の種類や使い方によって異なります。長く必要な場合、効きにくくなった場合、腹痛がある場合は、原因と薬の選び方を医師・薬剤師へご相談ください。
便秘なら大腸カメラを受けるべきですか?
全員に必要ではありません。年齢、症状の変化、血便、貧血、体重減少、家族歴などを確認して判断します。
血がついても痔なら心配ありませんか?
痔による出血もありますが、見た目だけで原因を断定できません。繰り返す血便や便通変化がある場合は診察を受けてください。
受診時に何を持って行けばよいですか?
保険証・医療証、お薬手帳、健診結果があればお持ちください。便の回数や形、症状が始まった時期のメモも役立ちます。
便秘が続く、便通が急に変わった、検査が必要か分からないという方は、消化器内科へご相談ください。




