ピロリ菌

健診や人間ドック、血液検査などでピロリ菌陽性を指摘された場合は、結果だけで自己判断せず、検査方法と胃の状態を確認することが大切です。
ピロリ菌は、慢性胃炎や胃・十二指腸潰瘍などに関係し、胃がんの危険因子の一つです。ただし、陽性だからすぐに胃がんという意味ではありません。現在感染しているか、胃の粘膜に変化がないかを確認し、必要に応じて除菌治療を行います。
当院では消化器病学会専門医が診療し、胃カメラは内視鏡学会専門医が検査します。
吐血、黒い便、食べ物が通りにくい、繰り返す嘔吐、原因不明の体重減少や貧血などがある場合は、健診を待たず早めに医療機関へご相談ください。
診察では、健診結果、これまでの胃カメラ、除菌歴、現在服用している薬、薬のアレルギーなどを確認します。
抗体検査は、過去の感染や除菌後でも陽性が続くことがあります。陽性という結果だけで現在の感染を確定できない場合があるため、検査方法と数値を確認します。
胃酸を抑える薬や抗菌薬などが検査結果に影響することがあります。検査のために、服用中の薬を自己判断で中止しないでください。
ピロリ菌の検査には、胃カメラで胃粘膜を確認しながら行う方法と、胃カメラを使わない方法があります。
| 胃カメラを使う検査 | 胃炎、潰瘍、腫瘍などを直接観察し、必要に応じて組織を採取します |
|---|---|
| 尿素呼気試験 | 検査薬を服用し、服用前後の呼気を調べます |
| 便中抗原検査 | 便に含まれるピロリ菌の成分を調べます |
| 抗体検査 | 血液や尿でピロリ菌に対する抗体を調べます |
症状、胃カメラ歴、除菌歴、服用中の薬を確認し、目的に合う検査をご案内します。
保険診療でピロリ菌感染胃炎の除菌治療を行う場合は、胃カメラで胃炎を確認し、感染検査で陽性を確認することが基本です。
一次除菌で菌が残った場合は、抗菌薬の一部を変更して二次除菌を検討します。薬を飲み終えただけでは除菌できたか分からないため、除菌判定まで受けることが大切です。
除菌に成功しても、胃がんの危険がゼロになるわけではありません。除菌前の胃粘膜の状態、年齢、既往歴、家族歴などを踏まえ、その後の胃カメラや胃がん検診の時期を相談します。
当院は、たつの市・太子町を中心に、相生市、姫路市西部、赤穂市など周辺地域からのピロリ菌検査・除菌治療のご相談にも対応しています。