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【たつの市民の皆様へ】
子宮頸がんから、あなたと大切な人を守るために
― HPVワクチンと検診のご案内 ―
◆ 子宮頸がんは「予防できるがん」です
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子宮頸がんは20〜40代の女性に多く、命や妊娠に影響を及ぼす深刻な病気です。
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「HPV(ヒトパピローマウイルス)」という、ごく一般的なウイルスによって引き起こされます。
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ワクチンと検診によって高い確率で予防・早期発見が可能です。
◆ HPVとは?
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性交渉経験のある女性の約8割が一度は感染するといわれています。
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長期間感染が続くと「異形成(前がん病変)」を経て子宮頸がんへ進行することがあります。
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初期には自覚症状がないため、検診が重要です。
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毎年約11,000人が子宮頸がんと診断され、約2,900人が亡くなっています。
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ピークは30〜40代。子育て・仕事・出産など、人生の大切な時期に重なります。
◆ HPVワクチンとは?
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HPV感染を防ぐ「予防専用」のワクチンです。
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がんの発生そのものを防ぐ最初のステップ(一次予防)となります。
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初回性交渉前の接種が最も効果的です。
◆ 接種できるワクチンとその違い
ワクチン名 | 予防できるHPV型 | 子宮頸がん予防効果(推定) |
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2価(サーバリックス®) | 16, 18型 | 約50~70% |
4価(ガーダシル®) | 6, 11, 16, 18型 | 約50~70% |
9価(シルガード9®) | 6, 11, 16, 18, 31, 33, 45, 52, 58型 | 約80~90% |
👉 現在、**9価ワクチン(シルガード9)**が最も効果的とされ、公費で接種可能です。
◆ たつの市での無料接種プログラム
● 対象者
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定期接種:小6〜高1相当の女子(市から予診票が届きます)
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キャッチアップ接種:平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性(過去に接種機会を逃した方)
● 接種期限
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キャッチアップ接種の最終期限:2025年3月31日
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※この日までに1回目を接種すれば、残りも2026年3月31日まで無料で受けられます
◆ 接種の流れ(簡単3ステップ)
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医療機関に予約(たつの市・太子町の実施医療機関)
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持ち物を準備(母子手帳・予診票・保険証など)
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当日は保護者同伴(原則16歳未満)
◆ 接種スケジュール
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15歳未満で初回接種:2回接種
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15歳以上で初回接種:3回接種(0・2・6ヶ月)
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過去のワクチンから9価への変更も可(医師と相談)
◆ 安全性と副反応
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多くは軽度の腕の痛み・赤み・腫れ。数日で改善。
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大規模調査で、ワクチンとの因果関係は確認されていません。
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不安な症状がある場合は、医療機関や専門相談窓口へ。
◆ ワクチン接種後も「検診」が大切
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ワクチンではカバーできないHPV型も存在します。
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20歳以上の女性は2年に1回の検診が推奨されています。
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たつの市では費用補助あり。
◆ よくあるご質問(FAQ)
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Q:キャッチアップ対象外でも接種できますか?
→ 自費で接種可能。45歳程度まで効果が期待できます。 -
Q:男性の接種は?
→ 4価ワクチンが自費で接種可能。自身とパートナーを守れます。 -
Q:接種スケジュールがずれました。やり直し?
→ いいえ、途中から再開でOK。早めに医療機関に相談を。 -
Q:妊娠が分かったら?
→ 妊娠中は接種を控え、出産後に再開を。
◆ 最後に:あなたの「今の行動」が未来を守ります
子宮頸がんは、ワクチンと検診で予防できるがんです。
たつの市では、無料で接種できる貴重な機会が提供されています。
ぜひご自身の対象資格を確認し、ご家族と話し合いの上、接種をご検討ください。
たつの市、太子町、姫路市、相生市、赤穂市の方で、子宮頸がんワクチンについて検討されている際は、📞 ご相談・ご予約は当クリニックまで、お気軽にお問い合わせください。