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【2025年】インフルエンザワクチン接種のご案内
はじめに
今年もインフルエンザの季節が近づいてきました。毎年のこととはいえ、ご自身やご家族の健康を考えると、不安に感じる方も少なくありません。
しかし、インフルエンザは「正しく理解し、備える」ことで恐れる必要のない感染症です。そして、その最も有効な備えが 流行前のワクチン接種 です。
当院では、皆さまがこの冬を安心して過ごせるよう、インフルエンザワクチン接種を推奨しています。ご自身のため、大切なご家族のため、そして地域全体を守るために、ぜひ早めの接種をご検討ください。
インフルエンザは「ただの風邪」ではありません
「インフルエンザも風邪と同じでは?」と考える方もいらっしゃいますが、それは危険な誤解です。
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発症の仕方:インフルエンザは突然の高熱や全身症状が特徴的で、風邪のように軽く始まることはほとんどありません。
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症状:38℃以上の発熱、頭痛、関節痛、筋肉痛、強い倦怠感が急激に現れます。
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合併症:高齢者では肺炎、小児ではインフルエンザ脳症など重篤な合併症を起こすことがあります。
WHOの報告によると、世界では毎年約300万~500万人が重症化し、29万~65万人が亡くなっています。その多くは65歳以上の高齢者です。インフルエンザは「ただの風邪」ではなく、命に関わる感染症なのです。
インフルエンザワクチンの役割
ワクチン接種の最大の目的は、「重症化を防ぐこと」 です。
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発症しても、症状が軽く済み、肺炎や脳症などの合併症を防ぐ効果が期待できます。
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高齢者では発症や死亡のリスクを大幅に低減させることが研究で確認されています。
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多くの人が接種することで「流行そのものを抑える効果(集団免疫)」も期待できます。
ワクチンは「健康のシートベルト」と例えられます。事故そのものは防げなくても、重傷を防ぐために必要不可欠な安全装置なのです。
接種を特におすすめする方
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65歳以上の方:重症化・死亡リスクが高い
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小児(特に乳幼児):脳症やけいれんのリスクがある
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妊娠中・授乳中の方:ご本人と赤ちゃんを守る効果がある
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基礎疾患のある方(糖尿病、心臓病、喘息など):持病の悪化や合併症の予防に有効
接種に関するQ&A(よくある質問)
Q. ワクチンを打ってもかかることはありますか?
A. はい。ただし、重症化を防ぐ効果は十分に期待できます。
Q. 効果はいつから出ますか?
A. 接種後約2週間で効果が現れ、5~6か月持続します。
Q. 副反応はありますか?
A. 接種部位の赤みや痛み、軽い発熱などがみられることがありますが、多くは2~3日で自然に治まります。重い副反応は極めてまれです。
当院での接種について
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接種期間:2025年10月1日(火)~2026年1月31日(金)(予定)(※ワクチンがなくなり次第終了します。)
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予約方法:WEB予約、電話予約
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持ち物:保険証、診察券、母子手帳(小児)、自治体からのクーポン券や予診票
接種料金(税込)
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一般(13歳以上):3800円(1回接種)
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小児(生後6か月~12歳、2回接種推奨):3500円/1回目、3000円/2回目
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高齢者(65歳以上):1500円(自治体助成あり・クーポン券要)
※自由診療のため、健康保険は適用されません。
まとめ
インフルエンザワクチンは、あなたと大切な人を重症化から守る最も効果的で安全な方法です。正しい知識を持ち、適切な時期に接種することが、健やかな冬を過ごす第一歩となります。
ご不明な点はお気軽にご相談ください。
ご予約はオンライン、またはお電話にて承っております。